倉敷に機織りを本格的に学べる学校があるのをご存じですか?その名も「倉敷本染手織研究所」。寄宿制・3食付で1年間手織りを学べるという場所。しかも授業料込で格安。たまたま読んでいた民芸の本に載っていたこの学校。民芸運動を行っていた外村吉之介により設立され、織物の技術だけでなく民芸の基礎も学べる場所らしい。日本にもフォルケ・ホイスコーレのような場所があったのか、と驚きました。

 岡山でのワーホリ(自称)中、ちょうどこの学校の展示会があったので行ってきました。場所は倉敷美観地区にある倉敷民藝館。

 

 倉敷本染手織研究所の現役生が製作した作品は、ノッティングなど洋風のものから和物まで。ノッティングとは織りの一種で、椅子敷きなどに用いられる技法。

 実は少し、というかだいぶ研究所に興味があったので学生に話しかけてみたところ、学校見学できるか先生の相談してくれました。その先生は訝しげな目で私を一瞥し、(以前、電話で見学したいと申し伝えたところ、「目的は何ですか?観光目当ての方はお断りしてるんです」と、迷惑そうに対応されたので、この一瞥も観光目当てと思われた模様)なんとか研究所の様子を拝見させていただきました。

 美観地区の中心にひっそりと佇む研究所内は古い昔の建物のまま。狭い部屋で5~6人の生徒が機を織ったり、ノッティングをしたり、各々の作業に没頭。まさにスカルスのようだ!機を学ぶには最高の環境かもしれません。

 色々学校のことを聞こうと思ったのに、先生はどこかへ去ったまま戻らず。一緒にいた卒業生に学校のことをインタビュー。1年間の学校での共同生活で先生は親のように生徒をしつけてくれるとか、自由の国デンマークでのびのびやってきた身としてはキツ~と思ってしまいました。

 さて、入学意思は?機織りを本格的にやっていくか?というと…Noという結論に至りましたことをご報告させていただきます。

 機織りは機械でも出来てしまうこと、そして女の世界(嫉妬やらがメンドクサイ世界らしい)であること、京都で出会った着物の機織り会社社長に言われた「趣味でやってるんやろ?それならいいけど、仕事は厳しい。今、うちでも23歳の子もいるけど、近所の80歳の人とはスピードが違う」という何十年という経験の差をも無視した発言、閉鎖的な織物社会に嫌悪を感じたためです。新人が半世紀以上の経験者に勝れるわけないでしょうよ。それに近づけるために作業効率を上げる指導をするとか、そういった企業努力がまーったく感じられない。カンや感覚が必要な世界でもあるでしょうが、最初から厳しい!の一言で片づけるああいう人には何を言っても無駄ということでしょう。

 ああ、思い出しイライラしてしまいました。しきたり、縦社会、保守的、な世界は私には無理です。

 でも機織りは自分でも出来る。趣味レベルで自分の好きな柄を作れたらいいな。

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